何かを得るにはつらい事は・・・「ノーペインノーゲイン」

おーつかれさまです。kainです。

 

今回は私がブログを始めることを決意させてくれた言葉を紹介します。

 

「ノーペインノーゲイン」

 という言葉はご存知でしょうか?

 

日本語にしたら,そのまんま「痛みなしでは,得るものなし」という意味になります。

 

これは英語のことわざではなく,ユダヤ教の教えの一つです。

この言葉との出会いのきっかけは

ユダヤ人の成功哲学「タルムート」金言集

という本の中です。

タルムートとは…ユダヤ教の口伝で受け継がれている教えだそうです。

子供にお話を聞かせる教え,日本でいう日本昔話の様なものでしょうか。

 

ノーペインノーゲインのお話は

 あるところに三人兄弟がいました。

 兄弟は成人したので,10年間を各地で修行することにしました。

 10年後,兄弟たちは各地の不思議なものを持って帰ってきました。

 長男は世界の隅々まで見える不思議なガラスのコップを,次男は空飛ぶ絨毯を手に

 入れました。三男は花がいっぱいに咲いているのに,実が一つだけのザク

 ロの木に出会いました。木を手に入れようとしたら,木は消え,実だけが残りまし

 た。三男はこの不思議なザクロの実を持ち帰りました。

 ガラスのコップで世界を見渡してみると,ある国のお姫様が重病で,どんな医者で

 も治せず,今にも死にそうでした。そこで,魔法の絨毯で飛んでいきました。三男

 は不思議なザクロの実を食べさせればきっとよくなるに違いないと考え,実を半分

 に割り,お姫様に食べさせました。すると,お姫様はみるみる元気になりました。

 王様は感激し,褒美に兄弟のうち誰かはお姫様と結婚してもよいと言いました。

 そこで,お姫様は三人に質問をしました。ガラスのコップや魔法の絨毯,ザクロの

 実は元のままかどうか?と。もちろん,ガラスのコップや魔法の絨毯は元のままで

 すが,ザクロの実はお姫様に食べさせたので,半分しか残っていません。

 この質問が終わると,お姫様は「私は,三男と結婚します」と宣言したのでした。

 

このお話の後,ユダヤ教では聞かせた子供に,なぜお姫様は三男を選んだのでしょうと質問をしたり,話を途中で止め,誰と結婚し,なぜその彼だったのでしょうと考えさせるそうです。子供に悩ませ,考えさせる習慣を身に着けるためだそうです。

 

今回のお話のきもはお姫様と結婚というゲインを手に入れるためには,自分たちが持っているものを捧げるペインが必要だったというものです。

 

ここから,何かを得るためには必ず苦痛となるものがあるという教えです。

私が今回ブログを書くにあたって,

 読まれないのではないか

 つたない文章をネットに書くなんて恥ずかしい

などなど,始める前の不安があり,今後も何を書いたらいいのだろうかと心配事ばかりです。それでも,自分の新しい挑戦なのだから,こういうペインはあって当たり前,その中で頑張ってみようと思えたので,なんとか決心がついたというわけです。

 

皆さんも何かするときに不安になるときがあったら,きっとそれは新しい挑戦を始めようとしている証拠なのだと思います。その先に,きっと楽しい何かがあると信じて一歩を出してみましょう。

 

ちなみに,私としてはこのお話を聞いて決心をした一方で,兄二人には何もないとかひどくないか?どちらも欠けていたら何も手に入れられないじゃないか?と考えてしまうのですが,これはひねくれ者ゆえでしょうか?w

 出典:石角完爾著/ユダヤ人の成功哲学「タルムート」金言集